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2020.12.3 【関西支部】秋の見学会 令和2年11月14日開催

 関西支部は、年に一度見学会を実施しています。今回は、秋の紅葉見学に京都の嵯峨嵐山や大河ドラマ「麒麟が来る」で話題の明智光秀ゆかりの地である亀岡をめぐりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響のため出席者の数も心配でしたが17名の参加があり、全員マスクを装着してツアー中も密を避けるなどしっかり感染防止対策をして開催しました。今回は話題のGO TOトラベルキャンペーンを活用したツアーであり、参加者はJR大阪駅に集合しJR京都駅経由でJR嵯峨嵐山駅に移動して散策をスタートしました。

 JR嵯峨嵐山駅に到着後、トロッコ嵯峨駅に移動して、まずはトロッコ列車に乗りました。当日は紅葉のシーズンと、天候にも恵まれて絶好の観光日和となったため、トロッコ列車も満席でした。トロッコ列車は窓が無いため、案外感染防止対策は出来ていると思いましたが、トンネルに入ると時節柄さすがに少し寒く感じました。それでも、トンネルを抜けて、無い窓から見える保津川渓谷は、色付き始めではありましたが、時折風が吹いて舞った落葉が日差しに輝いて、とても綺麗でした。

 トロッコ列車は20分程でトロッコ亀岡駅に到着し、そこからJR馬堀駅で乗り換えJR亀岡駅に移動して、次は亀岡散策です。亀岡は、明治期に改称されるまで亀山という地名であり、古くから京都西北の入口として栄え、源氏ゆかりの地でもあり、源氏の支流といわれる明智光秀が城下町を作ったことでも有名です。私たちはガイドに従って丹波亀山城址を周りました。この丹波亀山城は、近隣には珍しい城下町を含む広大な総構えという作りであり、築城した明智光秀の時代から、江戸時代を通じて要地として発展したことがうかがえます。また、城址には光秀が植えたと伝わる大イチョウの木が今も残っており、そこから見える城下町も相まって光秀のことが偲ばれる光景でした。(注1)

 散策が終わり、お楽しみの懇親会は、歴史的な建築物としても有名な「がんこ亀岡楽々荘」です。小森田支部長の挨拶に始まり、美味しい料理とたくさんのお酒をいただきました。心地よくなった頃、本日ご参加の最年長の宍戸先輩(昭和36年卒)の締めの挨拶で懇親会を終了しました。終了後、国の登録有形文化財でもある玄関で集合写真を撮りました。

 ツアーの締めくくりは保津川下りです。当日はトロッコ列車と同じく満員の中、水量が少なめで穏やかだったため2時間近いコースです。穏やかといっても、急流の部分はスリル満点で、船の端に座ると水しぶきでしっかり濡れました。また、途中、船頭さんから、この保津川下りが古くは水運の手段として戦後まで利用されており、当時は船を上流まで何時間もかけて引っ張り上げていたという話を聞きました。そんな今では考えられない苦労話にも思いを馳せながら、保津川渓谷を進み、河原の奇岩や赤く色付き始めた山々を見て、秋の季節を存分に満喫しました。(注2)

 今回も皆さんのご協力のお蔭で、楽しい一時を過ごすことが出来ました。

 ありがとうございました。         関西支部 理事 福本翔悟(平成20年卒)

(注1)丹波亀山城は、1577年頃、織田信長の命を受けた明智光秀が、丹波攻略の拠点として築城した。しかし、三百年余り続いた丹波亀山城も明治初頭の廃城令を受け、天守はもとより、全てが払い下げられ、所有者が転々としたが、1919年、亀岡出身の宗教法人大本の教祖・出口王仁三郎が荒れ果てた城址を買い取り、現在に至る。大本によって石垣などが修復され、総合受付で申し込むと見学することが可能である。(亀岡市観光協会のパンフレットなどより抜粋)

(注2)保津川下りは、1606年、角倉了以が木材・薪炭などの丹波地方の産物を京へ送るために産業水路として拓いたものである。(パンフレットより)

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