~「水素エネルギーがもたらす産業と社会のパラダイムシフト」
工学研究院 佐々木一成教授を招き6月サロン会を開催
福岡支部では6月26日(金)、サロン会を福岡市・九経連会議室で開催しました。今回は工学研究院の佐々木一成教授をお招きし、「水素エネルギーがもたらす産業と社会のパラダイムシフト」のテーマで講話をいただき、9名が出席しました。
佐々木先生からは、①エネルギーと水素~エネルギーの供給と利用、貿易収支、経常収支及び鉱物性燃料輸入額の推移、地域経済とエネルギー、日本の電源構成案、エネルギー革新技術:燃料電池、水素エネルギー、次世代火力技術、燃料を燃やさずに高効率に使う社会へ、燃料電池、②燃料電池・水素エネルギー技術の現状~自立機能付きエネファーム、マンション用PEFC、トヨタ社長燃料・電気自動車など全方位で開発、燃料電池自動車vs電気自動車、燃料電池自動車:2015年一般販売開始を目指して、水素・燃料電池に関する最近の報道、水素燃料電池自動車の2015年市販開始に向けて、燃料電池車都内で10万台、水素ステーション普及目標、水素ステーション:再エネ利用、自立型水素エネルギー供給システH2One、意義:なぜ水素?なぜ燃料電池?、国:水素・燃料電池戦略ロードマップ、地方:九州・沖縄地方成長産業戦略、産業界:成長戦略の柱の一つ、消費者:消費者がエネルギーを選べる時代へ、③将来展望「水素社会」はどのような社会か?「水素社会」は実現できるか?将来のエネルギーはどうあるべきか?大学は社会にどのように貢献できるか?~九大水素プロジェクト、大学の貢献、戦略:燃料電池市場・用途の拡大に向けて、NEXT-FC:燃料電池分野で世界と戦うイノベーションハブ、総合特区事業「スマート燃料電池社会実証」、九州大学(伊都)に燃料電池発電所設置!、世界初!燃料電池自動車を大学公用車に導入、燃料電池・水素を使いこなす2030年頃の「水素社会」を九州大学伊都キャンパスで2014年度中に具現化!、「エネルギー見せる化」@九大伊都キャンパス、「水素ワールド」@九大伊都キャンパス、五輪:2020年の東京を未来社会のショーケースに、燃料電池が次世代火力発電の中核技術へ、展望:「水素社会」への移行イメージ、展望:低炭素社会と燃料電池・水素エネルギー技術、社会にとって「水素」とは?、大学が核になって社会・地域にどう貢献できるか?、米国の自動車競合状態、謝辞:“チーム福岡”、の内容で講話をいただきました。
途中、水素を作って発電!ということで、高校時代以来久しぶりの実験も経験。水を、太陽光に見立てた灯光器により電気分解して水素を製造し、モータープロペラの回転を見せていただきました。
講演終了後は九経連近隣の居酒屋に場所を変えて懇親会を開催。佐々木先生を交え、水素エネルギーの産業化等について熱心に質疑を交わしながら、もつ鍋を囲みました。
福岡支部事務局長 平井 彰
(昭和55年卒)