第59回 九州大学歯学部同窓会 福岡支部主催学術講演会
演題:「高齢者・有病者の歯科治療における注意事項」
講師:九州大学大学院歯学研究院
口腔顎顔面病態学講座高齢者歯科学・全身管理歯科学分野教授 柏﨑 晴彦
略歴:
平成4年 北海道大学歯学部卒業
北海道大学大学院歯学研究科口腔外科学第二講座入局
平成9年 北海道大学大学院歯学研究科博士課程修了(歯学博士)
平成9年 北海道大学医学部付属癌研究施設非常勤講師
平成11年 日本学術振興会特別研究員(スイス国立癌研究所に留学)
平成14年 JR札幌鉄道病院・歯科口腔外科医長
平成14年 北海道大学大学院歯学研究科口腔健康科学講座高齢者歯科学教室 助手(平成19年〜助教)
平成17年 北海道大学大学病院・栄養サポートチーム(NST)副委員長併任
平成26年 北海道大学病院・高齢者歯科講師
平成28年 北海道大学病院・口腔ケア連携センター副部長併任
平成28年11月1日 九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座高齢者歯科学・全身管理歯科学分野教授
賞罰:
平成10年 北海道医学会賞
平成19年 日本口腔外科学会メダルティス賞
所属学会および役職:
日本老年歯科医学会(専門医,代議員),日本口腔外科学会(専門医,指導医),北海道骨粗鬆症研究会(評議員),日本静脈経腸栄養学会,日本顎顔面インプラント学会,日本有病者歯科医療学会
講演内容:
本邦の急速な超高齢社会への進展に伴って歯科領域の疾病構造が変化しており,「高齢者型」と呼ばれる歯科治療の重要性が増しています。しかしながら,歯学教育における本領域の整備は未だに十分ではなく,教育研究分野としての本領域の整備は急務の課題です。このような背景から,平成28年11月に従前の本研究院の協力講座である全身管理歯科学講座を発展させる形で高齢者歯科学・全身管理歯科学分野が新設され,11月1日付けで同分野教授を拝命いたしました。
超高齢社会を迎え,歯科医師なら誰しもが高齢者の歯科治療を避けては通れなくなりました。平均寿命が延びると共に,慢性疾患の罹患率も増加し,多数の常用薬を服用する患者が増加しています。従ってこれらの高齢者・有病者に安心・安全な歯科治療を提供するためには,関連する様々な知識と技術,経験が必要になります。また,医科と違い,病院に歯科がほとんどない我が国の現状では,今後,歯科に通院できなくなる人達が急増するため,在宅・施設への訪問歯科診療のニーズが高まります。今回,このような状況にスムーズに対応するための臨床上の注意事項を概説し,高齢者・有病者に安心・安全な歯科治療を提供するポイントを伝えたいと思います。
○ 日時: 平成29年6月19日(月)19時30分~
○ 場所: 福岡県歯科医師会館5階 視聴覚室
○ 会費: 無料 他大学出身の先生、スタッフの方もご参加ください
○ 問い合わせ先:もろおか歯科 諸岡 隆之 641-0204