2015.7.1 ~ 2015.7.1
第55回 九州大学歯学部同窓会 福岡支部主催学術講演会
演題:「見る、観る、診る歯内治療」
まえだ ひでふみ
講師:前田 英史先生
九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野 教授
略歴:
1990年 九州大学歯学部卒業
1990年 九州大学大学院博士課程歯学研究科歯学臨床系 入学
1994年 同上 博士(歯学) 修得のうえ修了
1995年 九州大学歯学部附属病院第2保存科医員
1995年 九州大学歯学部歯科保存学第2講座助手
1999年 米国テキサス大学ヘルスサイエンスセンター
サンアントニオ校医学部血液学分野 留学(postdoctoral fellow)
2001年 九州大学歯学部附属病院第2保存科助手
2002年 九州大学歯学部附属病院口腔機能修復科歯内治療科助手
2003年 九州大学病院口腔機能修復科歯内治療科助手
2004年 同上 講師
2011年 同上 診療准教授
2015年 九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野教授
講演内容:
平成24年に、厚生労働省より、「健康日本21(第2次)」が告示され、それには健康寿命の延伸、健康格差の縮小、そして生活の質の向上、が基本的な考え方として謳われています。その中には、生活習慣及び社会環境の改善に関する目標の1つとして、「歯・口腔の健康」があげられており、その具体的な目標として、㈰口腔機能の維持・向上、に加えて、㈪歯の喪失の防止、が掲げられています。実際、豊かで健康的な生活を送るために、少しでも永い歯の保存を希望される患者さんが多くなってきており、日々の臨床の中で、多くの臨床医がこれを実感しておられることだと思います。これに伴って、以前であれば抜歯と判断されていたような難治性の歯内疾患も保存の対象として扱われるようになってきました。しかしながら、原因も分からないまま治療を継続した場合、改善は厳しく、その結果、患者さんのみならず、医師にとっても辛い診療に陥ってしまいます。最近、歯内治療科にはこういった症例をご紹介いただく機会が漸増しております。
このような場合、私たちがまず行うことは、詳しく「みる」ということです。歯科用マイクロスコープやCBCTなどを用いて、肉眼では見えない部分を「みて」、診断を行い、それに応じた適切な器具を用いて治療を行っております。今回の講演では、このようにして原因が特定できて歯内治療が奏功した症例につきまして、私なりに分類してご紹介させていただきたいと思います。本講演内容が先生方の診療の一助になれば幸甚に思います。
○ 日時: 平成27年7月1日(水)19時30分〜
○ 場所: 福岡県歯科医師会館5階 視聴覚室
○ 会費: 無料 他大学出身の先生、スタッフの方もご参加ください
○ 問い合わせ先:もろおか歯科 諸岡 隆之 641-0204
ささだ歯科クリニック 笹田 浩隆 713-1505