日時: 平成27年10月28日(水)19時30分~
場所: 福岡県歯科医師会館5階 視聴覚室
会費: 無料
他大学出身の先生、スタッフの方もぜひ御参加ください
予約不要。当日会場に直接お越し下さい。
演題:「絶対に知っておきたい!
多彩な口腔外科疾患の診断と治療について」
講師:中山秀樹 (なかやま ひでき) 先生
熊本大学大学院 生命科学研究部 歯科口腔外科学分野 教授
熊本大学医学部附属病院 歯科口腔外科 診療科長(教授)略歴:
平成8年3月 九州大学歯学部歯学科 卒業
平成8年4月 九州大学歯学部附属病院第二口腔外科 入局(研究生)
平成8年6月 九州大学歯学部附属病院第二口腔外科 研修医
平成10年4月 九州大学大学院歯学研究科博士課程 入学
平成14年3月 九州大学大学院歯学研究科博士課程 修了(歯学博士)
平成14年4月 九州大学歯学部附属病院第二口腔外科 医員
平成15年4月 麻生飯塚病院歯科口腔外科 医長代理
平成16年5月 熊本大学医学部附属病院歯科口腔外科 助手
平成19年4月 熊本大学大学院生命科学研究部歯科口腔外科学分野 助教
平成25年4月 熊本大学医学部附属病院歯科口腔外科 講師
平成27年1月 熊本大学大学院生命科学研究部歯科口腔外科学分野 教授
役職(平成27年4月~):副病院長、医療安全管理部長
講演内容:
熊本大学医学部附属病医院は県下唯一の大学病院であり、熊本県全域はもとより、県外の近隣地域からも様々な疾患を有する患者さんが多数来院されます。また、熊本大学には歯学部がないため、私が所属する歯科口腔外科は、大学病院内で歯科医療を担う唯一の診療科であり、院内においても院外に対しても歯科の代表として重要な役割を担っています。そのような環境の中で、私達は口腔顎顔面領域に問題を抱える口腔外科疾患の患者さんの治療を、他領域の医科の先生方と連携を取りながら数多く行っています。高齢化社会を迎えた現在、医科との連携なくして患者さんに対して満足のいく治療は提供できません。
今回、熊本大学医学部附属病院の歯科口腔外科で経験した非常に興味深い症例をご紹介する予定です。例えば、焦点の定まらないように思える患者さんの訴えが、一見不定愁訴のようにみえても、実は稀な症状を呈しており、稀な疾患の場合があります。普段、私達が知らないか、あるいは気付かないだけで、実は診断の決め手となる重要な所見を見逃しているのかもしれません。
講演では、複数例の症例供覧を通して、日々の臨床における私達口腔外科医と医科の先生方とのやりとりの様子をお伝えします。また、ある患者さんに特異な症状が現れている場合、私達が何を疑い、どう対応しているか、その考え方をお伝えできればと思います。さらには、稀な症例を経験したあとに、その経験をどう次に活かしていくかについても少しご紹介できればと思います。
本講演を通して多彩な口腔外科疾患の奥深さを感じてもらい、これまでとは視点を変えて患者さんの声に耳を傾け、明日からの臨床に役立てて頂ければ幸いです。