九州大学関西同窓会設立趣意書
関西同窓会会長
九州大学は明治44(1911)年、20世紀の日本を担う拠点大学として設立されて以来、平成23(2011)年をもって、100周年を迎えます。この間母校九州大学は、我が国を代表する総合大学として、多数の優秀な人材を社会に送り出すとともに、幾多の優れた研究業績を世に問い、我が国の社会と学術の発展に多大な貢献をしてまいりました。
平成16年4月、国立大学は戦後の学制改革と並ぶ国立大学法人への移行という大きな制度改革を経験いたしました。母校も今まで以上に大学間競争に対応できる自律的・戦略的な教育・研究・運営が求められており、教育・研究の質の向上、産学連携や国際交流の促進、大学の経営改善など様々な改革の取り組みがなされております。加えて母校は次の100年に向けて、更なる飛躍を期するために、平成17年から新天地である伊都キャンパスへの統合移転を開始しております。このような改革の努力によりまして、母校が名実ともに世界最高水準の教育研究拠点となることを期待するものであります。
さて、このような母校の発展と併せて、我が母校の同窓生及び同窓会の活動も更に充実、発展させていくことが望まれる訳でありますが、関西地区における母校の同窓会活動としては、これまでは各学部(学科)同窓会の関西組織を中心とした活動や、有志による親睦会的な活動が主なものでありました。しかし今後同窓生及び同窓会の活動を更に充実、発展させていくためには、こういった活動のみならず、学部の垣根を超えた横断的な交流活動を活発に行い、また、母校との連携をより深めていくことにより、広がりと展開を可能としていく必要があるものと思われます。特に東京と並ぶ多数の卒業生を擁する関西地区における母校の同窓生の活発な交流活動は、同窓会の更なる充実と隆昌を図る大きな効果が期待できるものと思います。
以上のことから、関西及びその近隣に在住する同窓生で組織する学部横断的な「九州大学関西同窓会」を設立するものであります。
なお、多くの同窓生の参加をいただくために、毎年の会費は徴収せず開催会合ごとに実費をいただく運営を基本といたします。
また、広く志を同じくする方々の参加を求める為、本同窓会には個人資格で入会できることとし、母校の卒業生だけでなく、かつて母校に学生又は教職員として在籍し母校へ強い愛着を抱いている方々の入会も認めることといたしたいと思います。
平成20年3月6日
九州大学関西同窓会発起人
初代会長 荒巻 禎一