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会長あいさつ

創立60周年記念誌発刊に寄せて

阿部一之

 日頃より、同窓会活動へのご支援、ご協力を賜り感謝申し上げます。

 我が母校は1954年(昭和29年)4月に九州大学医学部附属診療エックス線技師学校が設置され、1965年(昭和40年)に専攻科設置、1969年(昭和44年)に九州大学医学部診療放射線技師学校に改組、1971年(昭和46年)4月に九州大学医療技術短期大学部(診療放射線技術科)設置、2002年(平成14年)10月に九州大学医学部保健学科(放射線技術科学専攻)が発足、2007年(平成19年)4月に大学院医学系学府保健学専攻修士課程を設置、2009年(平成21年)4月に大学院医学系学府保健学専攻博士課程を設置してから卒業生総数1924名を数えるに至り、今春には保健学科13期生が社会に羽ばたいていきました。

 同窓会は歴代の会長はじめ役員の皆様の同窓会への「熱い思い」で今日まで引き継がれていますが、このように卒業生の分布も多様化を極め、同窓会に対する「思い」も希薄化し、会費を納入しない会員が常態化してきています。現在、会費の未納会員には会誌の発行を停止しています。年会費を継続して納入されてなくとも卒業生は全員会員です。会員として当同窓会の発展と後輩学生の育成にご協力いただくために、年会費の納入をよろしくお願いいたします。

 同窓会の在り方について梅崎典良氏(X3期,S1期,会誌49号、2009年同窓会誌編集担当)は同窓会について次のように述べられています。「自分の感性を構築した時期を過ごした母校から巣立った兄弟・姉妹たちを思いやる組織、母校という先祖を思いやる気持ち」を守ることが同窓会ということになろうか。その人に名前あり、その人に母校あり、その人に恩師あり、学友あり、その人に思い出あり、大切にしたい同窓会である。この歴史を記録し、守っていく組織が同窓会である(一部を抜粋)。また、前会長の熊谷孝三氏(H2期、会誌50号、2010年)は、同窓会は、会員1人ひとりに「同窓」という一体感を醸成するための情報交換の機会と場の提供を定期的に実施していくことや母校への発展に寄与するための事業を展開していくことの役割を考え、事業を行っていること(一部を抜粋)、と述べられています。

 2019年2月23日に九大医系キャンパス同窓会館で「透光会」創立60周年記念講演会、記念式典、祝賀会・新入会員歓迎会を開催に合わせて、加藤豊幸60周年記念誌編集委員長、宇野善徳編集委員を中心に創立60周年記念誌発刊を企画しましたが、第50回記念誌は数年の編集活動を経て重厚な装丁で発刊されました。会誌第60号発送費用が厳しい状況ですので、会誌第60号と合わせて創立60周年記念誌を刊行することにしました。

 前任の熊谷孝三会長はじめ役員の皆様は10数年にわたり会務に携わりましたので、次世代の会員の皆様への提言として寄稿をお願いしました。創立60周年に向けた熱い気持ちが真摯なメッセージとして、新たな展開に向けた思いを。是非、ご一読下さい。

 このような現状を鑑み、九州大学校友会ホームページに「透光会」のコーナーを新設しましたが、広報活動は会誌のみでなく、新たにSNSを通じて総会、イベントなどの開催案内や会費納入の促進などに活用して、厳しい財政状況を乗り越えたいところです。

 時代は平成から令和へと変わり、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が読み取れるようです。「透光会」が希望に満ち溢れ、時代を超えて、新たな展開が継続されること切望します。

 財政面は非常に厳しい状況にあり、第60回総会で特別基金の運用についてご承認いただきました。皆様の会費により成り立っておりますので先輩が築き上げたすばらしい伝統を引き継ぎながら新しいことにも挑戦して同窓会活動に取り組んでいく所存です。

小宮勲(副会長)、河窪正照(総務)、田中延和(財務)、加藤豊幸(60周年記念事業)、廣瀬貴章(庶務)、宇野善徳(編集)、神谷靖治(監事)、服部昭子(監事)の皆様には業務ご多忙なところ、ご無理を申し上げています。ご周知のように役員の皆様にはボランティアでお願いしています。令和2年2月22日開催の第61回総会・講演会・情報交換会で労いのお言葉をかけていただけましたら嬉しい限りです。

透光会の益々の発展のため、ご支援・ご協力いただきますよう重ねてお願い申し上げます

(2019年 令和元年 12月8日記)

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