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システム情報科学府同窓会

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会長あいさつ

同窓会長挨拶

シス情報同窓会長 村田 純一

九州大学大学院システム情報科学府は本年2021年4月より、一部の組織を新しくしました。情報学専攻と情報知能工学専攻を統合し、新たに情報理工学専攻を設置しました。この専攻の名称は、学生が情報に関する教育・研究指導を受けることを明確に表しています。この専攻の修士課程には、情報アーキテクチャ・セキュリティ,データサイエンス,AI・ロボティクスの3コースを置いています。これらコースは、学生が学んだことをどのような分野で活用するのかを表しています。電気電子工学専攻は、専攻そのものは変更ありませんが、コースを、情報デバイス・システムとエネルギーデバイス・システムの2コースに再編しました。デバイスかシステムかではなく、それらを何に使うのかを見据えたカリキュラムになっています。この組織変更の目的は、急速に変化する新時代に向けて、情報系分野ではAI・数理・データサイエンス分野の上位エキスパート人材を養成すること、電気電子工学系分野ではハードウェアの面から情報分野の発展と社会基盤の構築に貢献する人材を育成することです。

 1996年に、システム情報科学研究科が、工学部電気工学科、電子工学科、情報工学科と総合理工学研究科情報システム学専攻を中心として発足しました。その際には、情報理学専攻、知能システム学専攻,情報工学専攻、電気電子システム工学専攻、電子デバイス工学専攻の5専攻が設置されました。その後、研究科という呼び方が学府に変わり、2009年に情報学専攻、情報知能工学専攻、電気電子工学専攻の3専攻に改組、さらに今年2専攻体制となりました。12~3年ごとに組織を変更していますので、同窓生の方々は戸惑われるかもしれません。より質の高い教育を目指し、かつ社会のニーズに応えながら組織を変更しつつ、システム情報科学府は、この25年間一貫して、情報科学分野と電気電子工学分野が一体となった国内主要大学でも稀な大学院組織として、優秀な人材を育ててきました。

 今後、IoT(Internet of Things)やAI(Artificial Intelligence)などの技術が発展し、Society5.0と称されるように工業、農業、商業、運輸、教育、医療、防災、生活など社会のあらゆる面でこれらの技術が活用され、それによって持続可能で豊かな社会が実現されると期待されます。これを担うセンシング、通信、データ解析、意思決定、制御などの技術、また、これらの基礎となる理論、さらに、これらの実装に不可欠な基盤である電子デバイス、エネルギー供給の全体にわたる総合的な教育と研究を推進していきます。今後の社会での活発な活用を考えると、情報科学分野と電気電子工学分野は個々に独立した分野ではなく、相互に密接に結びついた分野となっています。これを私たちは「システム情報科学」と呼び、新時代に向けたシステム情報科学についての研究を推進し、また、その人材を育成し、安心安全でより人間性豊かな社会の構築に貢献していきます。

 本学府およびシステム情報科学研究院の活動は、ウェブページ
https://www.isee.kyushu-u.ac.jp
でご紹介しています。また関連する工学部電気情報工学のウェブページ
https://www.eecs.kyushu-u.ac.jp
でも高校生向けの動画を含め紹介をしていますのでご覧ください。また、機会がありましたら完成した九州大学伊都キャンパスを見にお訪ねください。

 同窓生の皆様には、今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

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